都建幸会 心療内科・精神科

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不眠症・うつ病の治療

生活習慣の改善 休職・家族関係の調整

「悪いものをやめる」 ①お酒、コーヒー ②カフェイン類 ③油もの
まず、お酒とコーヒーをやめましょう。これだけでも随分、違います。お酒は寝つきを良くし、不眠症患者には好まれますが、主成分のアルコールが悪く、体内のドーパミンを減らします。酒を飲んで寝ると、歯ぎしりや寝言が多かったり、尿意でたびたび目が覚めたり。誰しも経験があると思いますが、肝心の睡眠の質を悪化させ、疲労感が蓄積し、体の痛みが長引きます。東洋医学から見ても、アルコールは「肝」を十分な機能を果たさなくします。影響のないノンアルコールビールに切り替えるか、あるいは睡眠薬を使うようにしましょう。最近の睡眠薬は、昔と比べてはるかに安全で、病状の早期回復にとって有益です。

「コーヒー」

お酒と並んで悪いのが、コーヒーです。含まれるカフェインも悪いのですが、コーヒー豆自体悪く、東洋医学的にみると、気を上にあげ、熱を中心にこもらせます。「肝鬱」を悪くします。不眠やイライラ、背部痛を悪くするなど、結局はお酒と似た影響が出ます。また、セロトニンを減らし、時に過呼吸発作や不安発作を誘発します。やめるのが一番ですが、依存性の強い物質で、最低でもカフェインレスコーヒーに切り替えるか、量を減らしましょう。UCC、クライス、マウントハーゲンなどカフェインレスコーヒーを出す会社も増えており、ネット通販などでも入手可能です。味は少し物足りないですが、十分代用できるレベルです。

「カフェイン類」

紅茶、緑茶、ウーロン茶などもカフェインを含有するため、本当は良くないですが、お酒やコーヒーと比べるとまだましです。治療上の観点からは、水道水などただの水が一番良いのですが、それだと味気ないので、紅茶、緑茶、ウーロン茶、ジュース類などは多少、仕方ないかと思います。とにかく、お酒とコーヒーをやめることを最優先で考えます。

「油もの」

揚げ物、肉の脂肪、スナック菓子など油ものは、「肝臓」を疲弊させます。特に、体力が落ちたときは、だるさや胃もたれがすぐ出ます。不眠症・うつ病では、とりすぎに注意します。
「ストレスから切り離す」 ①休職 ②家族と離れる・入院する
不眠症やうつ病では、イライラしやすく、思考力・集中力も低下し、仕事効率は悪くなります。一旦、診断書を出した上で休職し、療養に専念した方が回復も早く、会社にも迷惑がかからない。特に、大企業の正社員であれば、傷病手当*という療養支援制度があります。

「家族と離れる・入院する」

世の中には、不眠症・うつ病の病状を、無自覚に悪化させる人*がザラにいます。職場の人や友人であれば、影響も少なく、いざとなれば遮断も簡単ですが、親子関係などになると影響は深刻です。不眠症やうつ病患者の周辺には、病状を悪化させる根本原因があることも念頭に置くべきです。入院し切り離すだけで改善するケースは、事実、よくあります。そのあたりを見極めるのも精神科医療の一環です。

「傷病手当」

労働者は、特に手続きをしなくとも、雇用保険に加入している。雇用保険とは、病気や怪我で仕事を休職する際に、当初の1年6か月に限り、給与の6割を国から支給する制度です。医師の診断書が必要で、休職にせず退職してしまうとその権利を失います。中小企業や非正社員では、雇用保険に加入していないケースもあります。

「不眠症やうつ病を悪化させる人」

例を挙げると、精神疾患に偏見や嫌悪感を持つ人。短気、思うようにならないと不機嫌になり、周囲を威圧する人。心配症で口うるさく、過干渉、失敗させないよう先回り介入する人。あーでもない、こうでもないと愚痴や不満が多い人。「親の面倒を見ないと」と子に思わせるような情けない親。など

「不眠症やうつ病に治療的な人」

逆に、疾患の特性を理解しようと努める人。もの静か、感情的な浮き沈みが少なく穏やかな人。自分の夢や目標を追いかける自立した人。変にアドバイスしたり、「自分が正しい方向に導かないと」という気負いがなく、本人の自立やその上での失敗を温かく見守ることのできる人。など

薬物治療

「主にドーパミンを増やす薬」